硬度について
はじめに
水道水の硬度は場所によって異なることをご存知ですか?
欧米と日本の水の硬度が異なることは、多くの方が知っているかも知れません。
実は、日本国内でも地域によって硬度が異なります。日本の水道水は平均的には軟水ですが、硬水の地域も存在します。
このサイトでは、全国の水道水の硬度を浄水場における水質検査ごとに表示し、 都道府県の平均硬度や検査地点ごとの硬度をランキングやマッピング、グラフなどで表示しています。 なお、硬度ランキングの上位や下位が良い悪いを意味するわけではありません。
このサイトでは、全国の水道水の硬度を浄水場における水質検査ごとに表示し、 都道府県の平均硬度や検査地点ごとの硬度をランキングやマッピング、グラフなどで表示しています。 なお、硬度ランキングの上位や下位が良い悪いを意味するわけではありません。
ここからは硬度の基本的な説明となります。
硬度についてすでに詳しい方・今すぐにデータを見たい方
→ |
硬度とは何か知りたい方
→ そのままスクロールして読み進めてください。
硬度についてすでに詳しい方・今すぐにデータを見たい方
→ |
硬度とは何か知りたい方
→ そのままスクロールして読み進めてください。
目次
硬度とは?
硬度は水の中のカルシウムとマグネシウムの含有量の指標です。
カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム量(CaCo3)に換算した値で、以下の計算式で算出します。
- 0〜60mg/L未満:軟水
- 60〜120mg/L未満:中程度の硬水
- 120〜180mg/L未満:硬水
- 180mg/L以上:非常な硬水
水道水における基準
水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水質基準に関する省令」(平成15年5月30日厚生労働省令第101号)で定められた水質基準に適合することが必要です。
この水質基準は、51項目が定められており、硬度(カルシウム、マグネシウムなど)は次のように定められています。
(参考:硬度の水質基準値)
(参考:硬度の水質基準値)
- 水質基準値(mg/L):300以下
- 快適水質項目目標値(mg/L):10~100
- おいしい水の水質要件(mg/L):10~100(昭和60年厚生省(当時)おいしい水研究会検討結果)
基準値である300mg/Lは、石鹸の泡立ちなどへの影響を防止する観点から設定されています。一方、「おいしい水」の観点からは、10~100mg/Lが快適水質項目の目標値として設定されています。
ただし、おいしい水の調査結果が昭和60年ということなので、現在は時代の変化とともに多少変化しているかもしれませんね。
また、おいしい水の観点では、東京都は国の基準とは別に独自の厳しい基準を設けて管理しているようです。
参考:おいしさに関する水質目標(東京都水道局)
参考:おいしさに関する水質目標(東京都水道局)
硬度の違いによる特徴
硬度の違いはどうして起こるのでしょうか?
一般的には、その水が通ってくる地層に影響を受けると言われています。 硬水が採水される地域では、ミネラル成分を豊富に含んだ水成岩を通るため、 ミネラル成分を含んだ硬水となります。
一方、日本のように軟水が多い地域では、マグマが冷え固まってできる火成岩が多い地質のため、 カルシウムやマグネシウムをほとんど含まない軟水となります。
また、地形的な要因でも硬度に違いが出ることがあります。 例えば、なだらかな地形では水がゆっくり流れ地層に滞在する時間が長くなるため、 ミネラル成分をより多く含んだ硬水となりやすい傾向にあります。 一方、日本のように急峻な地形が多い地域では、水が地層に滞在する時間が少なく、 ミネラル成分を吸収する機会が少ないため、軟水になりやすい傾向があります。
地層や地形とその地域の水の硬度の関係を調べると、 硬度の違いの要因に触れることができるかもしれませんね。
硬度の違いによる特徴は以下のようなことがあげられます。
一般的には、その水が通ってくる地層に影響を受けると言われています。 硬水が採水される地域では、ミネラル成分を豊富に含んだ水成岩を通るため、 ミネラル成分を含んだ硬水となります。
一方、日本のように軟水が多い地域では、マグマが冷え固まってできる火成岩が多い地質のため、 カルシウムやマグネシウムをほとんど含まない軟水となります。
また、地形的な要因でも硬度に違いが出ることがあります。 例えば、なだらかな地形では水がゆっくり流れ地層に滞在する時間が長くなるため、 ミネラル成分をより多く含んだ硬水となりやすい傾向にあります。 一方、日本のように急峻な地形が多い地域では、水が地層に滞在する時間が少なく、 ミネラル成分を吸収する機会が少ないため、軟水になりやすい傾向があります。
地層や地形とその地域の水の硬度の関係を調べると、 硬度の違いの要因に触れることができるかもしれませんね。
硬度の違いによる特徴は以下のようなことがあげられます。
軟水の特徴
- ミネラルが少ないため味にクセがなく飲みやすい
- 約100mg/L 以下では配水管の腐食性を高める
硬水の特徴
- ミネラル補給に適している
- 石けんの泡立ちが悪い
- スケール(水中のミネラル分が白く固まったもの)が付着する可能性が高くなる
軟水と硬水のどちらが優れているかは、その用途によって異なりますが、
水道水から出てくる水の硬度が違うと「少なからず生活に影響しそうだ」ということは言えそうですね。
硬度データの見方
本サイトで調べられる硬度データには、次のようなものがあります。
サイト内のデータの詳しい見方は以下の画像を参考にしてみてください。
日本全体の硬度データ
都道府県ごとの詳細データ
※本サイトで使用する水質データは(公社)日本水道協会 「水道統計 令和4年度版」 を利用しています。
また、都道府県の平均硬度は各検査地点の配水量を考慮して、 (硬度)×(配水量)÷(都道府県総配水量) で算出しています。